ケムシの駆除方法と対策!刺されてしまったらどうなる?応急処置方法も解説!
目次
春から夏にかけて、アウトドアアクティビティやガーデニングが楽しくなる季節です。しかし、この時期にケムシに出会うことが多くなります。
ケムシの中には、毒針毛や毒棘といった有害な毛を持つ種類がいます。この毒毛は直接触れるだけでなく、風に乗って飛んできた場合でも皮膚に接触すると痛みやかゆみを伴う湿疹を引き起こし大変厄介です。
この記事では、ケムシによる被害を受けた際の症状や駆除方法・対策について詳しく説明します。
ケムシに刺されたらどうなる?
ケムシに刺されたらどうなるのでしょうか? アレルギー性皮膚炎の恐れについても次に詳しく説明しましょう。
ケムシに刺された時の症状
毛虫に触れたり毒針毛が風で飛んできて皮膚に付着することで症状が現れます。
刺された直後は無症状ですが、数時間後に刺された箇所が赤く腫れて痒みが発生します。
場合によっては、痒みを伴う発疹が数週間続き、夜眠れないほどの症状が現れることもあるでしょう。
この痒みを我慢できずにかいてしまうと、毒針毛がさらに広がり、症状が悪化する恐れがあります。アレルギー体質の人は二度目以降に刺されると、一度目より症状が重くなることがありますので注意が必要です。
ケムシに刺されてしまったときの対処法
毛虫の中には、チャドクガやドクガといった種類がいて、これらは毒針毛を有しています。イラガという種類は毒棘を持っており、どちらも強い毒性を含んでいます。
これらの毒を持つ毛虫に刺されると、一般的に赤いブツブツや激しいかゆみなどの症状が現れるでしょう。人によっては、これらの症状が1~2週間継続することもあります。
毛虫に刺された際の応急処置として、以下の手順を踏みましょう。
- 刺された部位にセロハンテープやガムテープを軽く押し当て、毒針毛を取り除きましょう。
- 流水で患部を優しく洗い流しましょう。ただし、絶対にこすったり掻いたりしないでください。
- 刺された時に着ていた衣類を脱ぎ、しっかりと洗濯しましょう。
過去に毛虫に刺された経験がある場合、再び刺されることで重篤なアレルギー反応「アナフィラキシーショック」を引き起こす危険があります。
アナフィラキシーショックが発生すると、息苦しさや動悸などの症状が現れます。その場合は直ちに病院での診察が必要です。
毛虫に刺さるリスクを少しでも減らすため、自然の中に出掛ける際は長袖や長ズボンを着用し、毛虫との接触を避けることが重要です。
自分でできるケムシの駆除方法
ケムシの駆除を自分の手で行う際には、毒を持った毛やトゲに直接触れないよう、慎重に対策を講じることが必要です。
ケムシの種類について特定できない場合でも、すべてのケムシが毒を持っているものと思って、安全を最優先に行動するのが賢明です。
毛虫の駆除方法としては、以下の3つの手段がおすすめです。
殺虫剤の使用
毛虫用の殺虫スプレーや毒針毛固着剤を活用するのは次のような状況でおすすめです。
- 毛虫が葉や枝に密集している場合
- 業者を呼ぶよりもコストを抑えたい場合
- 壁やコンクリート上にいる毛虫の場合
- 毒針を持たない毛虫が繁殖している場合
毛虫が葉や枝に集中するのは「孵化直後の時期」が多いため、駆除を行う時期を慎重に確認すると良いでしょう。
特にチャドクガやマツカレハのような毒針毛毛虫の場合は、必ず毒針毛固着剤と組み合わせて使用しましょう。
毛虫の種類が不明な場合も、安全のために固着剤を使うのがおすすめです。
必要な道具
ガーデニング用ゴム手袋、毛虫用殺虫スプレー、毒針毛固着剤、肌を隠す服、長靴、手袋、防護メガネ、ビニール袋、割りばし、ピンセット、剪定バサミなどが必要です。
- 毒針毛固着剤を散布(毒毛虫の場合)
- 殺虫スプレーを散布
- 枝や葉を切り落とす
- 地面に落ちた毛虫をピンセットや割りばしで収集
駆除が終わったら、ビニール袋をしっかり縛って可燃ゴミとして廃棄します。この際、「毛虫注意」などの張り紙を付けると親切です。
熱湯の使用
殺虫剤を使いたくない場合には、熱湯を用いる方法があります。毛虫は50度以上の熱に弱いため、毒を無毒化することが可能です。
ただし、この方法にはデメリットもあります。植物に熱湯をかけると傷んでしまい、毛虫に近づくことで毒針毛によるリスクも高まります。そのため、次のような状況での熱湯の使用がおすすめです。
- 毒針を持たない毛虫の場合
- すぐに駆除を行いたい場合
- コストをかけたくない場合
- 大量発生していない場合
植物を傷めないよう、部分的に熱湯をかけるのが良いでしょう。
洗剤の使用
洗剤を使う方法もあります。熱湯の代わりにバケツに水と洗剤を混ぜ、その中に毛虫を入れて駆除します。
家庭用洗剤でも代用可能ですが、一匹ずつ手で捕獲する手間がかかります。虫が苦手な方には難しい方法かもしれません。
ケムシ発生の対策方法!
ケムシ発生の対策方法について説明します。
こまめに剪定を行う
庭の美しさを保ちながら、毛虫を効果的に防ぐためには、こまめな剪定が欠かせません。
毛虫は日当たりが悪く風通しの悪い場所を好むため、庭木や植物を適宜剪定することで、これらの虫が繁殖しにくい環境を作ることができ、早期発見にもつながります。
特に毛虫は発生初期に葉の裏に集まることが多く、早期に見つけることで駆除が容易になります。
毛虫の発生時期である4月から11月に備え、少なくとも3月頃に一度剪定を行うことをおすすめします。
木酢液を使う
木酢液は2週間に一度散布することで毛虫を寄せ付けない効果があります。特に、野菜にも使用可能なため、食用植物にも安心して使えます。
小さなお子様がいる家庭でも安全に利用できるのがメリットです。
ただし、木酢液は毛虫を「寄せ付けない」だけで、駆除効果はありません。
木酢液はホームセンターで500円前後で購入できますが、自宅で簡単に作ることも可能です。
作り方は、酢と水を1:3の割合で混ぜてスプレー容器に入れるだけです。このスプレーで植物全体を散布しましょう。
幼虫のうちに退治をする
殺虫剤を効果的に使うには、毛虫が卵から孵った直後に使用するのがベストです。
孵化したばかりの毛虫は葉の裏に集まるため、このタイミングで駆除することで一度に多数を撃退できます。
しかし、駆除のタイミングを逃してしまうと、毛虫が広がってしまい完全に駆除するのが難しくなります。
ケムシ駆除におすすめの業者4選
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ケムシ駆除の料金相場とおすすめ駆除業者4選を紹介します。
ケムシの駆除をプロの業者に任せる際、まず気になるのはその費用ではないでしょうか。地域や業者によって価格は変動しますが、一般的には9,000円から15,000円程度が相場となっています。
ただし、料金が同じでも提供されるサービス内容が異なる場合があるため注意が必要です。
定期的な予防措置や消毒、さらには有害物質の飛散を防ぐ対策が含まれているかどうかなど、業者ごとに提供するサービスが異なります。
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ケムシ駆除のQ&A
ケムシ駆除のQ&Aを紹介します。
ケムシはなぜ大量発生する?
公園や庭で、木々やその根元に無数の毛虫がいる光景に出くわした経験はありませんか? ケムシが集団で増える背景には、いくつかの要因が考えられます。
その一つの鍵となるのが、毛虫の天敵たちの存在です。鳥類やカマキリ、スズメバチが毛虫の主な天敵として知られています。
天敵からの攻撃を避けるために、毛虫は巧妙に葉の裏などの安全な場所に卵を産みつけるのです。この作戦がうまく働き、天敵が気づかずに卵が守られた場合、毛虫は大量に孵化します。
また、天敵の数が何らかの要因で減少した時期には、自然と毛虫の数が増えることになります。
ケムシの好きな植物は?
多くの昆虫が活動する季節は異なりますが、特に春はケムシたちが多く発生する時期です。その理由は、春は蛾が好んで卵を産みつける特定の植物が豊富にあるからです。
蛾は敵から身を守るために、まとめて卵を産み、これが毛虫の大量発生につながります。
ここでは、特に毛虫が好む木や植物について詳しく見てみましょう。
サクラ・梅
日本を代表する花木である桜と梅は、花見の季節が終わると毛虫の巣窟になることがあります。
春に卵を産みつけられたこれらの植物は、花見シーズンが終わる頃に毛虫が大量発生するのが一般的です。
特にチャドクガの幼虫が多く見られることで知られています。
ツツジ
初夏に赤や白の美しい花を咲かせ、庭に彩りを添えるツツジもまた毛虫の好物です。
この木々は庭木として人気が高く、幼虫が葉や花を食べてしまうことがよくあります。
葉の裏にある卵をこまめにチェックし、発見次第、葉ごと取り除くと良いでしょう。
毛虫は夏に産卵し、春先に大量に発生することが多いです。
松の木
和風庭園でよく見られる松の木も毛虫の被害に遭いやすい植物の一つです。
特にアカマツ、クロマツ、カラマツなどが毛虫に好まれます。
これらの松の針葉に毛虫が集まり、被害をもたらします。
パンジー
ツマグロヒョウモンという蝶の幼虫が特に好むのがパンジーです。ビオラやスミレの葉や花を食べるこの幼虫は、見た目はトゲトゲして痛そうに見えますが、実際にはトゲは柔らかく痛くありません。
パンジーが毛虫に特に狙われる理由は、特殊な香りや栄養素、そして植物自体の特質にあります。庭や公園などでこれらの植物を見る際は、毛虫被害にも注意が必要です。
ケムシのフンは?
毛虫は非常に多くの葉を食べるので、その食事の痕跡が樹木の下に現れがちです。
特徴的な緑色や黒色の円筒形のフンが、樹木の根元に落ちていないか、定期的に確認することが必要でしょう。このフンの存在は、毛虫の活動を示す一つの重要なサインです。
ケムシと似てるマイマイガってどんな生き物?
マイマイガはドクガ科に属し、幼虫の毛に毒を含む虫です。
広範な植生を食い荒らすため、森林害虫として恐れられています。
特に広葉樹や針葉樹に大きな被害をもたらします。また、約10年を周期に大量発生し、一度発生すると2〜3年はその影響が続くことが多いです。
ケムシ駆除のまとめ
発生初期なら個人での駆除も対応可能ですが、状況が深刻化し樹木全体に広がってしまった場合は専門業者に依頼するのが賢明です。
さらに、駆除だけでなく、毛虫が侵入しないよう予防策を講じることも重要です。
定期的な点検や適切な除草などが効果的でしょう。
専門業者に駆除を依頼する際は、複数社(3社以上)から相見積もりを取り比較するとよいでしょう。
それにより費用やサービス内容の違いを把握し、最適な業者を選ぶことができます。