アブラムシの駆除・対策方法は?コーヒーや酢が役に立つ?
目次
アブラムシの駆除や対策方法を解説します。
アブラムシは植物に被害を与える害虫です。
農家だけでなく、家庭菜園で育てた野菜などの成長を阻害するだけでなく、ウイルスによって枯らしてしまう場合もあります。
そんなアブラムシの駆除や寄せ付けないための対策法を紹介します。
自分でできるアブラムシの駆除方法5選!
まずは自分でできるアブラムシの駆除方法を5つ紹介します。
アブラムシは寒い地方以外であれば、1年を通して幼虫を生み続け植物に被害を与えます。
気づいたらなるべく早めに対応しましょう。
テントウムシを放つ
テントウムシはアブラムシを食べる益虫として有名です。
薬剤を使わない対策なので、おすすめの方法といえます。
テントウムシ1匹で10~100匹のアブラムシを食べるというのですから効果は絶大。
ただしテントウムシであればどんな種であっても構わないわけではありません。
ニジュウヤホシテントウという種は、アブラムシを食べてくれないだけではなく苗などに被害を与える害虫です。
テントウムシであれば、赤い背中に7つの黒模様をもつ「ナナホシテントウ」が良いでしょう。
生物農薬用に飛ばないテントウムシが開発されているので、通販でも気軽に買えます。
農薬を使う
アブラムシを自分で駆除する方法で効果的なのは農薬を使うことです。
ただ幼い子供やペットを飼っている人は、農薬選びは難しいところ。
そこで駆除効果の高さと安全性を兼ね備えた農薬を紹介します。
おすすめの農薬 | 特徴 |
ベニカXファインスプレー |
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ベニカマイルドスプレー |
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オルトランDX粒剤 |
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モスピラン・トップジンMスプレー |
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ダントツ水溶材 |
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どの薬剤も通販で1,000円弱なので手軽に購入できます。
黄色の粘着板を設置する
黄色の粘着板を設置するのも効果があります。
アブラムシは黄色に惹かれる生態がある虫。
発生個所や作物の周りや近くに粘着シートを設置すれば、自然とアブラムシは集まり粘着テープに貼りついて逃げられなくなります。
牛乳スプレーを使う
牛乳を使うことでアブラムシを簡単に駆除することができます。
使うのは牛乳の原液と水、それを入れるスプレーボトルです。
牛乳の入ったスプレーをアブラムシの発生個所に散布。やがて乾いた牛乳が固まり始め、かかったアブラムシの空気を取り入れる穴(気門)を塞ぎ窒息死します。
そのままにしておくと、臭くなったり病気の原因になったりしかねないので牛乳が乾燥したら水できれいに洗い流しましょう。
コーヒーを使ってアブラムシを窒息死させる?
コーヒーを使ってアブラムシを駆除できるという方法はネット上で広がっていますが科学的根拠は今のところ発見されていません。
ただし駆除効果はないものの、寄せ付けないことは可能ともいわれています。
効果は薄めですがインスタントコーヒーや缶コーヒーなど種類を選ばないので、利用しやすい方法といえるでしょう。
アブラムシの大量発生を防ぐ対策方法3選!
アブラムシの大量発生を防ぐ対策方法を3つ紹介します。
植物同士が近すぎると風通しが悪くなり、アブラムシが好む環境になります。
家と同じで風通しと陽当たりの良さがアブラムシを寄せ付けない第一のポイントです。
それに加えてどんなことがアブラムシの大量発生を防ぐのかを解説していきます。
お酢スプレーを使う
家にあるお酢でアブラムシの大量発生を防ぐことができます。
食用のお酢1:水30の割合で霧吹きの中でよく混ぜるだけで出来上がり。
雨が降ると流れてしまうので、晴れた風の少ない日を選んで庭全体に散布します。
多すぎてもいけないので、1ヶ所に1回か2回でOKです。
それから1週間に2、3度同じように散布しましょう。
食用の酢なので、ペットや幼いお子さんにも無害なので安心できるアブラムシの大量発生を防ぐ予防法といえます。
窒素分を多く含む肥料は使わない
窒素成分を多く含む肥料を使うと、アブラムシの大量発生のきっかけになります。
植物がアミノ酸を生成する働きを強める窒素。
ただアミノ酸はアブラムシにとっても好物、できれば使わない方がいいでしょう。
もし窒素を含む肥料を使っているなら、カリウムを混ぜて使うことで予防効果が生まれます。
コンパニオンプランツを植える
コンパニオンプランツとは、2種類以上の植物を一緒に育てることにより成育を促すだけでなく害虫の発生を軽減させる良い影響を与える植物を指します。
- 作物につく害虫の天敵が集まる植物を近くに植えて、捕食してもらう
- 香りの強い植物を植えて特定の虫が近づくのを防ぐ
アブラムシを防ぐのにもっとも効果があるのはマリーゴールド。
植物の根に寄生する線虫に対する殺菌効果があり、アブラムシの嫌がる葉の匂いにより近づけない効果を生むことができます。
他にもパセリやセロリといった野菜、ハーブの類は害虫を寄せ付けない効果があるとされています。
アブラムシの被害とは?アブラムシはどこからくる?
アブラムシはどのような被害を及ぼすのでしょう。
またどこからやってくるのかを解説します。
アブラムシはどこからやってくるのか?
アブラムシはどこからやってくるのかはよくわかっていません。
ただ暖かい環境、寄生する野菜があるなど条件がそろうと発生します。
通常アブラムシには羽がありません。集団で新芽や葉の裏側に潜み、成虫が一定数を越えると羽のあるアブラムシが生まれ、風に乗って新たな寄生生物にたどり着くことを繰り返します。
突然アブラムシが大量発生するのは、羽をもつ個体が生まれ移動するためです。
アブラムシはどのような被害をもたらす?
アブラムシはどのような被害をもたらすのでしょう。花のつぼみや新芽など軟らかい部分に群がり植物の汁を吸うアブラムシ。
吸われても大きな被害はありませんが、植物から植物へ移動する際にウイルスを媒介して成育を阻害したり「モザイク病」を発生させたりします。
モザイク病は葉に濃淡のあるまだら模様がモザイク状に現れるもので、花弁や葉に被害を与えます。
また葉や茎が変色してすす状のカビを発生させる「すす病」はアブラムシの排泄物が原因となるケースが多めです。
アブラムシの成虫・卵の見た目は?
アブラムシの成虫は、1~2mmで大きなものでも4mm程度です。
世界に4,000種類以上、日本でも700種類いるため色もさまざま。
黄緑色の種が多いですが、黒褐色のものもいるなど多様性があります。
幼虫の色も種によって違います。
クリオオアブラムシは黒、ナシミドリオオアブラムシは名前の通り透明感のある緑色です。
アブラムシは大量発生する?
アブラムシは大量発生します。
その理由は短期間に増殖する繁殖力の強さです。
一度に生まれるのは30個程度の卵と多くはありませんが、成虫になるまでわずか10日しかかかりません。
卵の数は少なくても繁殖サイクルのスピード感があることから、すぐに増えて気づけば大量発生しているというケースが少なくありません。
アブラムシを駆除できるおすすめ業者と料金相場
アブラムシの駆除はいくらぐらいの料金がかかるのでしょう。
業者に頼んだ場合の料金は、最低8,000円~というのが料金相場。
最低で…というのは、アブラムシの数や現れているエリアの広さによっての違いがあるためです。
ただほかの害虫駆除よりは安めなので、根絶させるためにも業者に頼んだ方がいいでしょう。
アブラムシを駆除できるおすすめの業者はこちらです。
業者 | 料金目安 | 特徴 | 対応エリア |
害虫駆除110番 | 要相談 | 無料診断最短30分 | 全国 |
アルソック | 要相談 | ビル管理で培った高い技術力 | 北海道・東北・中国 |
ダスキン | 5,500円~ | 日本初唯一の土壌潅注方式 | 全国 |
ムシプロテック | 要相談 | 見積もり&キャンセル料無料 | 全国 |
それではおすすめ業者それぞれの特徴を解説していきましょう。
害虫駆除110番
対応エリア | 全国 |
料金 | 要相談 |
見積・調査料金 | 無料 |
実績件数 | 500万件 |
保証年数 | 1年間保証 |
受付時間 | 24時間365日 |
受付方法 | 電話・WEBフォーム |
多様な害虫駆除すべてに対応しているのが「害虫110番」。無料診断は最短30分で見積もりをその場で出してくれます。
見積もりのあとキャンセル料がかかることはありません。駆除後も1年間の保証付きです。
アブラムシだけでなく、他の害虫駆除と組み合わせも可能で一戸建てからマンションまで対応できます。
アルソック
対応エリア | 北海道・東北・中国 |
料金 | 要相談 |
見積・調査料金 | 記載なし |
実績件数 | 記載なし |
保証年数 | 記載なし |
受付時間 | 平日 9:00~18:00 |
受付方法 | 電話 |
ビルの防犯・警備、管理で有名な「アルソック」はその技術を活かして害虫駆除を受け付けています。
ネズミやヒアリ、ゴキブリといった害虫だけでなく、アブラムシにも対応可能。
被害の状況などを受付で話せば見積もりやどんな作業方法をするかを説明してくれます。
駆除が長期にわたる場合は、経過観察の報告も欠かしません。
ダスキン
対応エリア | 全国 |
料金 | 5,500円~ |
見積・調査料金 | 無料 |
実績件数 | 記載なし |
保証年数 | 記載なし |
受付時間 | 記載なし |
受付方法 | 電話 |
「ダスキン」のアブラムシ駆除サービスは、定期契約の「樹木の年間お手入れサービス」の中に含まれています。
吸汁性害虫のアブラムシなどの駆除に日本初の土壌潅注方式を導入。
散布がメインだった吸汁性害虫でしたが、葉の裏側に隠れている虫を見つけるのは容易でなかったのが現実。
この土壌潅注方式では植物全体に薬剤がいきわたることで、完全な駆除が可能になったのです。
年7回(寒冷地では6回)庭のメンテナンスもしてくれるので、いつでも健康は庭を作り上げてくれます。
ムシプロテック
対応エリア | 全国 |
料金 | 要相談 |
見積・調査料金 | 無料 |
実績件数 | 年間3万件 |
保証年数 | 記載なし |
受付時間 | 24時間365日 |
受付方法 | 電話・WEB |
24時間、全国対応可能な害虫駆除業者が「ムシプロテック」。
相談、出張費、見積もりすべて無料で365日対応してくれます。
公式サイトでは掲載していないアブラムシの駆除ですが、相談してくれれば庭の悩みにも対応。相談は無料なので、困っている方は問い合わせてみましょう。
アブラムシ駆除のQ&A
最後にアブラムシ駆除の疑問の中で多いものとして以下の項目を解説します。
・アブラムシの種類は?
・アブラムシが好む植物は?
・アブラムシの死滅温度は?
アブラムシの種類は?
アブラムシは世界に4,000以上の種が確認されていて、国内でも約700種以上いるといわれています。
この中で草花に被害を与えるのは250種類ほどです。
多くの植物に被害を与えるのはモモアカアブラムシ、ワタアブラムシが代表格。
一部の植物にしか被害を与えないニセダイコンアブラムシ、ゴボウヒゲナガアブラムシといった種もいます。
アブラムシが好む植物は?
アブラムシが好む植物は、その種によって違います。
野菜であればナスなどのウリ科、ジャガイモ、トマト、ピーマン、イチゴなど香りのするものなど。
花であればバラやジャスミン、フウチョウソウのように芳香性のあるものを好みます。
観葉植物に寄生する場合もあります。種類があるアブラムシが好む植物はまた多彩で、だからこそ厄介な存在といえるのです。
アブラムシの死滅温度は?
アブラムシの死滅温度は50度とされています。
植物に付いたアブラムシに高温水を噴射したところ死滅したというデータがあります。
ただこれは、高温水をかけても大丈夫な植物に限るので、参考程度に覚えておけばいいでしょう。
アブラムシ駆除のまとめ
農家や家庭菜園、庭に樹木や植物がある家庭にとって、アブラムシは天敵といってもいいでしょう。
どこからともなくやってきて、気づいた時には大量発生ということが珍しくありません。自分自身でも駆除することはできますが、繰り返すことになってしまうことが多めです。
あまりに大量であったり、繰り返したりするようであれば業者に頼んだ方がいいでしょう。