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コラム
2024年8月28日

キクイムシを完全駆除!効果的な殺虫剤と対策方法を解説!

キクイムシ 駆除

目次

キクイムシは、住宅の床板や家具など、多くの木製品を狙う厄介な害虫です。その体は小さく一見気付きにくいものの、活動を無視すると住宅自体の耐久性を損なうおそれがあります。そのため、早期の発見と対策が重要です。

キクイムシの駆除には殺虫剤が有効で、その効果を最大限に引き出すための賢い方法があります。

ここでは、おすすめの殺虫剤を具体的に紹介するとともに、キクイムシから大切な木製製品を守るための詳細な対策方法についても説明しましょう。

キクイムシを自分で駆除する方法!おすすめ殺虫剤とは?

日本でよく見られるキクイムシの代表格は「ヒラタキクイムシ」ですが、ほかにも「ナラヒラタキクイムシ」や「ケヤキキクイムシ」、さらには「アフリカヒラタキクイムシ」などの仲間がいます。

これらのキクイムシはいずれも同様の駆除方法によって効果的に駆除することができます。

殺虫剤を使用する

エアゾールタイプの虫除けスプレーを選ぶ際、多くのバリエーションがあるため決めかねるでしょう。そこで、選択の際には次の3つのポイントを意識することをおすすめします。

虫除けスプレーを選ぶ際の3つのPOINT!!
  • 虫除けスプレーの成分
  • スプレー容器の仕様
  • 虫除けスプレーの香り

まず、虫除けスプレーの成分に注目してみましょう。特にピレスロイド系の成分を含むものは、即効性が高く、効果的に害虫を駆除することができる一方で、安全性も担保されています。

スプレー容器の仕様も重要です。特に細長いノズルが付いたものを選ぶと、木材の内部に潜む幼虫にも効果的にアプローチできます。細長いノズルは、薬剤を目的の場所に的確に届けるために非常に有効です。

商品を選ぶ際にはその香りにも気を配ると良いでしょう。強い臭いがするスプレーは、使用環境によっては周囲の人に不快を感じさせることがあります。そのため、事前に口コミなどを確認し、香りが弱い製品を選ぶことをおすすめします。

これらの条件を満たした虫除けスプレーであれば、効率的に、かつ周囲に配慮しながら、キクイムシなどの害虫をしっかりと駆除することができるでしょう。

キクイムシコロリ

画像引用元:Amazon

キクイムシ駆除に有効な殺虫剤として、「キクイムシコロリ」を紹介します。この製品は、家庭の中でも安心して使用できる優れた殺虫剤です。ピレスロイド系の有効成分を使用し、高い安全性を確保しながら効果を発揮します。

特に注目すべきは、付属の長いノズルです。これによって家具の隙間やキクイムシの巣など、手の届きにくい場所にも的確に噴射できるのが特徴です。また、低臭性を追求しているため、使用後の不快な香りはほとんど感じられません。

さらに、この製品はシロアリやムカデ、クモといった多様な害虫にも効果的ですから、一つ備えておくと非常に頼もしい存在になります。

 

バルサンなどの燻煙剤を使う

燻煙剤の一種であるバルサンは、木の外に出ているキクイムシに対しては比較的効果を発揮します。

しかし、家具や建具、さらに住宅の構造材の奥深くに潜んでいる虫に対しては、燻煙剤の効果は限られてしまい、充分な駆除が難しいです。このため、被害が及んだ場合は局所的に殺虫剤を使って駆除することをおすすめします。

キクイムシによる被害対策

キクイムシから木製品を守るためには、以下の2つの対策が有効です。さらに、専門業者に相談することも一つの選択肢として考慮すると良いでしょう。

防腐剤やニスなどの定期的なメンテナンスを行う

木材へのニスや塗料の塗布は、キクイムシなどの害虫から守る効果があります。この方法は、特に家具などで直接的な殺虫剤の使用を避けたいときに適しています。

また、ニスや塗料を使うことで木材の見た目を良くしたり、耐久性を高めたりすることもできるため、美観と保護の両方を兼ね備えた防虫対策と言えるでしょう。

殺虫剤を散布しておく

エアゾールタイプの殺虫剤を木材に吹きかけることで、キクイムシの卵が木に産み付けられるのを防ぐことが可能です。

この方法は、木の中に潜んでいる幼虫には直接的な影響を与えるわけではありませんが、メスが卵を産むのを抑制できるというメリットがあります。

 

キクイムシによる被害とは?木くずが出たら危ない?

もし自宅の家具や床に思いがけない穴が開いていたり、小さな木くずが散らばっているのを見かけたら、それはキクイムシの被害を受けている可能性があります。

彼らは木材の内部で静かに活動しているため、気が付く頃には既に深刻な影響を及ぼしていることもしばしばです。そのため、早期発見と適切な対策が肝要です。

ここでは、キクイムシの被害を特定するためのチェックポイントや、発生原因について詳しく解説しましょう。

キクイムシの被害に遭いやすい場所

キクイムシの被害は、約10か月間続く幼虫の期間に発生します。メスは木材の表層付近に産卵し、孵化した幼虫が木材の中に潜り込み、乾燥した木材のデンプン質を主食とし成長していくのです。

このため、キクイムシが好む木は、デンプンが豊富な木、また成虫が産卵しやすい導管構造を持つ木材です。特に、ラワンをはじめとする熱帯広葉樹や、ナラ、ケヤキ、タモなどを好みます。
また、木材の新しさも重要な要素です。時間が経過するにつれて木材中のデンプンは変質していくため、長期間保存された木材はあまり彼らの標的になりません。特に新築から2年以内の建物での被害が目立ち、これは全体の80〜85%を占めると指摘されています。

これまでの研究や報告によると、キクイムシが人を咬んだり、吸血するという事例は見受けられません。そのため、キクイムシによる人体への健康リスクは少ないとされています。

木くずはキクイムシ被害のサイン!

住居の建材や木製家具の中にキクイムシが潜んでいると、小さな木くずが床に散らばっていることがあります。これは、キクイムシが成虫として木材から脱出するときに、木の表面に穴を開けるためです。

また、木材に直径1mmほどの小さな穴が空いている場合もキクイムシが潜んでいる可能性を考えましょう。

 

キクイムシの発生原因

キクイムシが発生する主な原因は、外国からやってくる輸入木材にあります。これらの木材にキクイムシがくっ付いたまま、日本国内で建築用材や家具として使われることで、被害が広がります。

例えば、新しく購入した木製のタンスやクローゼットの中にキクイムシの幼虫が潜んでいた場合、それが家の中で成虫になり、繁殖を始めるのです。このようにして、知らないうちに家の中でキクイムシが増えてしまうことになりかねません。

そのため、新しい木製家具を購入する時には、表面に小さな穴ができていないかを丁寧に確認することが大切です。キクイムシは木材に小さな穴を開けて、そこに卵を産みますので、このチェックを怠らないようにしましょう。

 

キクイムシは放置すればいなくなる?

キクイムシの幼虫は、木材の内部をこっそりと食べ進めるため、その被害が発見されにくい特徴があります
木製のタンスや本棚、さらにはフローリングに小さな穴が見つかった場合、キクイムシが原因である可能性を考え、早期に駆除を行うことが重要です。

そのまま放置しておくと、これらの家具や床材に多数の穴が形成され、結果として使用できなくなってしまうリスクがあります。

キクイムシのQ&A

 

キクイムシのQ&Aを紹介します。

キクイムシがあけた穴をふさぐ方法は?

キクイムシの駆除が完了した後は、フローリングや家具にできた虫穴をしっかりと補修することが重要です。

自分で虫穴を修復する際には、パテを使った穴埋めがおすすめです。家具やフローリングの自然な色に近いパテを選べば、目立たずに仕上げることができます。

このパテは、ホームセンターや100円ショップなどで手軽に入手できますから探してみてください。

もし虫穴の数が多い、または穴が大きく自力で修繕が難しいと感じる場合には、専門の施工業者に依頼することを考えましょう。

キクイムシの生態とは?

成虫の大きさ 体長は3~8mm
10日~20日でふ化する 一つの穴あたり1~4個
幼虫 3〜4mm 10か月 木材の内部を食い荒らす
フン  木屑のような木の粉
広葉樹でできた家具や床
被害 1~2mmの小さな穴
主な生息場所 室内:木製家具、壁、フローリング、柱、屋根裏

屋外:庭木など

寿命 成虫の寿命はおおよそ3~5週間程度

キクイムシの幼虫は、木材を食べながら約10か月という長い期間を成長に費やします。この間、産卵後から時間が経ち、翌年の2月から6月に幼虫は蛹に変態し、そこから8日から20日という時間をかけて成虫になります。成虫になると、木材に穴を開けて外に出るため、この時点で被害に気づくことが一般的です。

キクイムシの成虫としての寿命は非常に短く、わずか3~5週間程度です。そのため、「どうせすぐに死んでしまうのだから、特に何もしなくても良いのではないか」と考える方もいるかもしれません。

しかし、実際にはキクイムシをそのままにしておくことは危険です。理由は、1匹の成虫が見つかった場所には、他にも多数の幼虫や成虫が潜んでいる可能性が高く、放置することで被害が拡大する恐れがあるからです。このような状況に直面した際は、無視するのではなく、速やかに適切な対策を講じる必要があります。

 

キクイムシ駆除のまとめ

キクイムシによる被害とその予防策、駆除方法について詳しく紹介しました。

キクイムシは木材内部を蝕むため、被害に気づくのが難しいことが多いです。このため、被害を防ぐには、フローリングや家具を定期的に点検することが重要です。木材に木くずが散乱していたり、小さな穴が開いている場合、キクイムシがいる可能性があります。

もしキクイムシの存在に気づいた時には、速やかに殺虫剤を使用するか、専門の駆除業者に依頼することで大切な木材を保護しましょう。被害を最小限に食い止めるためには、放置せず迅速な対策が何より大切です。