アライグマの駆除方法と対策!タヌキやレッサーパンダとの違いも解説!
目次
アライグマが全国各地に広がりを見せ、農作物への被害や住宅への侵入といった問題が急増しています。
この記事では自分で行うことができる駆除方法と予防策を詳しく解説します。さらに、アライグマと外見が似ているが異なる特徴を持つタヌキやレッサーパンダとの違いについても説明しましょう。
自分でできるアライグマ駆除方法
自分でできるアライグマ駆除方法として、以下の4つが挙げられます。
忌避剤を使う
忌避剤とは、害獣や害虫が寄り付かないようにする特殊な成分が含まれている薬剤のことです。
侵入経路が特定できる場合は、その出入り口近くに忌避剤を置くことは非常に効果的です。また、特定できない場合でも、屋根裏など侵入されやすい場所に忌避剤を置くことで、害獣の侵入を未然に防ぐことができます。
忌避剤には固形、粒剤、スプレータイプなど多種多様な形式があり、使用シーンに応じて選べます。
木酢液を使う
木酢液は、木炭を製造する過程で煙を凝縮することによって得られる液体です。
特有の焦げた木の香りが特徴で、アライグマはこの香りを山火事の危険信号として認識し、近づくのを避ける性質があります。
さらに、木酢液には殺菌作用があるので、農業や家庭菜園での散布は病害虫の被害防止と合わせて一石二鳥です。
蚊取り線香はおすすめできない
アライグマを追い出すための方法の一つとして、唐辛子成分を含む「獣よけ線香」がありますが、効果は一時的です。
この線香は、蚊取り線香のように螺旋形をしており、唐辛子の粉末を配合しているため、臭いに敏感な動物を遠ざけます。
しかし、獣よけ線香は、密閉された空間でなければ十分な効果を期待することは難しいです。さらに、効果の持続時間が短いため、一時的な対策にしかなりません。このため、アライグマの根本的な駆除や長期的な居住避けには、他の方法を検討することをおすすめします。
自治体や業者に頼む
自力でのアライグマ駆除が困難だと思ったら、まずは専門機関や地元の自治体に相談するのが賢明です。
自治体の許可が得られなかったり、市販の忌避剤が効果を示さなかった場合には、専門の駆除業者に依頼するという手段もあります。
ここでは、プロに駆除を任せる際のメリットとデメリットを以下に表としてまとめました。
メリット | ・効率よくアライグマを駆除できる
・糞尿で発生した害虫の駆除も依頼できる ・アフターフォローサービスが充実している業者がある |
デメリット | ・費用が高くつく場合がある
・費用が安い業者は再被害のリスクが高い |
多数の駆除業者は、アライグマの再発を防ぐために特殊な措置を取っています。さらに、再発が保証期間中に起きた場合には、無償でアライグマを再度退治してくれる業者も存在します。
コストパフォーマンスを考えた上で、最適な業者を選びましょう。
アライグマを寄せ付けない対策方法とは?
アライグマの侵入を防ぐためには、効果的な手段を講じることが必須です。その対策として、以下に3つの具体的方法を紹介します。
アライグマの侵入経路をふさぐ
アライグマはとても狭い場所でも通り抜ける能力を持っており、家のあらゆる場所から侵入してきます。
- 屋根の隙間や通風口
- 基礎部分や増改築部分のつなぎ目
- 壁の穴
- 戸袋の裏側
アライグマは屋根裏や床下に住み着くことが多いですが、侵入口が必ずしも彼らの住処の近くであるとは限りません。床下を通って壁の中を移動し、屋根裏に到達することもあります。また、アライグマは手先が器用なので、簡単に塞がれた穴を破壊することもたやすいです。
このため、アライグマの侵入を防ぐためには、鉄柵や鉄板を使って、小さな穴も含めてすべての隙間をしっかりと塞ぐことが重要です。直径10cm未満の穴でも見逃さずに対策を講じましょう。
アライグマの餌となるゴミや雑草を定期的に処理する
アライグマは、一度エサ場と認識した場所に何度も訪れる習性を持っています。このため、庭や屋外に生ごみやペットのエサを放置しないように気を付けましょう。
もし家庭菜園を楽しんでいるなら、成熟して地面に落ちた作物はすぐに片付けることが重要です。放置するとアライグマがエサ場と見なしてしまいます。また、庭や畑が雑草で覆われていると、彼らが身を隠しながら移動するのに適してしまいます。
アライグマに超音波を当てる
アライグマを効果的に駆除するための一つの手段として、超音波を活用する方法があります。人の耳には聞こえない高周波の音波がアライグマにとって不快で、これによって自然にその場所から立ち去ることを促せます。
他の駆除方法、例えば煙や強烈な臭いを使ったものと比べて、超音波は人間に対する影響が全くないため、非常に安全です。この手法は、ペットや家族がいる家庭にも安心して取り入れられる追い出し策として重宝されています。
アライグマの駆除業者おすすめ4選
会社名 | 料金 | 調査見積 | 実績件数 | 再発時保証 | 対応エリア |
14,300円〜 | 無料 | 掲載なし | 掲載なし | 全国 | |
19,800円~ | 無料 | 掲載なし | 最長10年 | 全国 | |
要見積 | 無料 | 累計10,000件以上 | 最長10年 | 関東・関西
東海・中四国 |
|
19,800円~ | 無料 | 年間駆除実績400件以上 | 最長10年間 | 全国24地域 |
アライグマの駆除業者おすすめ4選を紹介します。
アライグマの駆除にかかる費用は、1万円から30万円以上と幅広い範囲にわたります。この金額は、被害の進行具合や駆除の範囲に応じて変動します。
一匹のアライグマを捕まえるのと、多数のアライグマが住み着いた家全体を対象とする駆除とでは、必要な対策や作業量が異なるため、料金も大きく異なるのです。
1万円~5万円(12%) | アライグマの捕獲、部分塞ぎ(店舗、一般宅) |
5万円~15万円(38%) | 追い出し作業、侵入経路塞ぎ、消毒(一般宅) |
15万円~30万円以上(30% | 複数アライグマの駆除、大規模な防除作業・修繕(公共施設、一般宅) |
アライグマによる被害が拡大する前に、即刻専門業者に駆除を依頼すれば、コストを大幅に節約できます。
害獣駆除110番
害獣駆除110番の基本情報
料金 | 14,300円〜 |
調査・見積料金 | 無料 |
即日対応 | 〇 |
実績件数 | 掲載なし |
保証期間 | 記載なし |
営業時間 | 24時間365日受付対応 |
対応エリア | 全国 |
害獣駆除110番は、全国規模でアライグマ駆除サービスを提供している業者です。24時間365日いつでも受付対応しているため、突発的なアライグマの被害にも迅速に対処することができます。
害獣駆除110番は、東証上場企業であるシェアリングテクノロジー株式会社が運営するサービスです。上場企業が運営に関わっているということは、サービスの信頼性や安定性の高さを示しています。
実際に害獣駆除110番を利用した方の口コミを見ると、良い対応をしてくれたという声が多く見られます。専門スタッフの知識と経験、そして丁寧な対応が評価されているようです。
信頼できるアライグマ駆除業者を探している方には、害獣駆除110番がおすすめです。全国対応、24時間365日の受付、上場企業の運営、高い顧客満足度など、安心して依頼できる要素が揃っています。
害獣駆除対策センター
害獣駆除対策センターの基本情報
料金 | 19,800円〜 |
調査・見積料金 | 無料 |
即日対応 | 〇 |
実績件数 | 掲載なし |
保証期間 | 最長10年 |
営業時間 | 24時間365日受付対応 |
対応エリア | 全国 |
害獣駆除対策センターは、駆除担当者が直接訪問し、正確な見積もりを提供することで追加料金の心配がありません。信頼できるサービスで安心して依頼できます。
対応エリア内なら最短30分で現地に駆けつけ、無料で調査を行います。急な被害にも迅速対応が可能です。ただし、依頼状況によっては対応できない場合もあります。
さらに、「10年保証」を提供しており、再発時にも専門スタッフが責任を持って対応します。安心して住環境を守れるのが、害獣駆除対策センターの大きな魅力です。
ハウスプロテクト
ハウスプロテクトの基本情報
料金 | 要見積 |
調査・見積料金 | 無料 |
即日対応 | 〇 |
実績件数 | 10,000件 |
保証期間 | 最長10年 |
営業時間 | 24時間365日受付対応 |
対応エリア | 関東・関西・東海・九州 |
ハウスプロテクトは駆除実績が10,000件以上あり、関東、関西、東海、九州の全国26エリアで害獣・害虫駆除サービスを展開している業者です。
幅広いエリアをカバーしているため、多くの地域の方が利用可能です。
ハウスプロテクトの料金体系は、基本料金を設定せずに、現地見積もり後に個別の料金を提示するスタイルを取っています。それぞれの現場の状況に合わせた最適な駆除プランを提案するのが理由です。
ハウスプロテクトの大きな特徴は、業界トップクラスの最長10年間の再発保証です。害獣・害虫の駆除において、再発防止は非常に重要な要素でしょう。長期間の保証を付けることで、顧客の長期的な安心を提供しています。
ホームレスキュー
ホームレスキューの基本情報
料金 | 19,800円~ |
調査・見積料金 | 無料 |
即日対応 | 〇 |
実績件数 | 年間駆除実績400件以上 |
保証期間 | 最長10年間 |
営業時間 | 8:00~19:00(年中無休) |
対応エリア | 全国24地域 |
ホームレスキューのアライグマ駆除サービスは、最低価格が19,800円からとなっています。総額費用については、現地調査で被害状況を詳しく確認した上で、見積もり金額を提示してくれます。顧客は自分の予算に合わせて駆除を依頼することが可能です。
ホームレスキューの大きな特徴は、再発保証期間の長さです。多くの駆除業者では再発保証期間が1~2年程度ですが、ホームレスキューは業界トップクラスの最長10年間の保証を付けています。これは、確実な駆除と長期的な予防措置に自信があるからこそ実現できるサービスです。
ホームレスキューは迅速な対応にも定評があります。現地調査の場所が営業所の近くであれば、最短で30分での到着が可能です。害獣被害に悩まされている顧客にとって、スピーディーな対応は大きな安心材料となるでしょう。
アライグマの生態
アライグマの生態について、5つの観点から説明しましょう。
威嚇や鳴き声、足跡・糞の形などの他、アライグマと似ている動物3種(たぬき・レッサーパンダ・ハクビシンとの違いを見ていきます。
アライグマによる被害
アライグマが家の中に住み着くと、家や住人、ペットに対して多大な影響を及ぼします。
特に注目すべきは、アライグマが「ため糞」と呼ばれる特定の場所に糞をためる習性から、以下のような様々な被害が発生します。
- 糞尿による強烈な臭い
- 屋根裏の腐食や断熱材の損傷
- アライグマや糞尿からの病原菌や寄生虫感染のリスク増加
- 電気配線や配管の破損による火災のリスク
もし屋根裏にアライグマが住んでいる疑いがある場合は、早急に専門家に依頼して配線や配管の点検を行いましょう。
また、発情期や育児期のアライグマは通常よりも攻撃的になるため、小さな子どもやペットがアライグマに近づくと大怪我をする恐れがあります。
アライグマは狂暴?威嚇の仕方
アライグマは見た目は愛らしいですが、非常に気性が荒い動物です。彼らは鋭い牙や爪を持ち、強い噛む力を持っています。そのため、彼らに噛まれると大怪我を負うでしょう。
威嚇や喧嘩の場面でアライグマは、鋭い歯をむき出しにしながら「ギューッギューッ」「シャーッ」といったうなり声を上げます。これは特に繁殖期のオスが、危険を感じたときに発することが多いです。
また、その攻撃的な性質から、人間にも襲いかかることがあります。見た目のかわいらしさに惑わされず、近づかないようにすることが重要です。
アライグマの生態!鳴き声や天敵、寿命は?
現在では、ほぼ全ての47都道府県においてアライグマが目撃されるようになり、外来種問題として注目されています。
アライグマの鳴き声を聞いたことはあるでしょうか?天敵や寿命についても解説しましょう。
アライグマの鳴き声
アライグマは、頻繁に鳴くことはありません。
彼らが声を発する場面として、緊張を感じたときや争いが起こったときが挙げられます。その際の鳴き声は「ギューッギューッ」「シャーッ」といったうなり声を上げます。
アライグマの天敵
アライグマは日本では天敵がいないので、その数が増加しやすい状況です。
アライグマは在来種の動物たちを捕食したり、棲み処を奪ったりすることがしばしば問題となっており、地域の生態系に深刻な影響を及ぼしています。
このような背景から、多くの自治体がアライグマの駆除に力を入れています。
アライグマの寿命
野生に生息するアライグマの寿命はおよそ5年程度です。一方、飼育されているアライグマは、約15年と長生きすることができます。
アライグマの足跡やフンはどんな形?
アライグマが姿を見せなくとも、その存在を示す足跡やフンの痕跡は地面に残ります。ここでは、アライグマの足跡とフンについて詳しく解説します。
アライグマの足跡
- 5本指で指が長く、人間の子供の手形に似ている
- かかとまで地面に付けている
アライグマの足跡は、まず5本の長い指が目立ちます。これらの指は人間の幼児の手形に似ており、かかとまでしっかりと地面に接触しています。
アライグマの足跡がユニークなのは、指の長さと歩き方です。他の多くの動物は、指が短く、かかとを持ち上げて歩くことが一般的です。
アライグマのフン
- 直径3㎝程度
- やわらかさや形は食べたもので変わる
- 昆虫の羽や動物の骨が混じっていることがある
食べ物によってフンの形状は変わりますが、アライグマはタヌキやハクビシンと違って、特定の場所にフンをまとめる習性はありません。
地面で足跡やフンを目にすることがあれば、その周辺にアライグマがいる可能性が高いです。
アライグマと似ている動物との違いは?画像付きで紹介!
ポイント |
タヌキ |
レッサーパンダ |
ハクビシン |
画像 | |||
顔(正面) | 顔の毛が横に広がる
|
・目の周囲から首までが黒い
・耳のふちの色とひげの色が黒い |
額から鼻にかけて白い線がある |
鼻さきの特徴 | 犬のように長くて黒い | 鼻口部が短い | ネコのようなピンクの鼻が多い |
ボディ(全体の姿) | しっぽが短い | 茶褐色1色の短く丸みを帯びた形で先端が黒い | スリムしっぽが長い |
足 跡 | 爪がある4本指 | ・指球の跡が4つ
・犬のような足跡 |
爪がある5本指 |
糞 | 強い臭い | お茶っ葉のような香り | 無 臭 |
タヌキの鳴き声は、日常的には「クーン」や「キューン」といった柔らかな音を出します。しかし、ひとたび争いごとが起これば、鳴き声は「キャン」と激しさを帯びます。
一方、レッサーパンダは普段あまり鳴かない動物ですが、感情に応じて様々な鳴き声を発します。嬉しいときには「キュルルル」とやや甘い音を出し、ちょっとした不満があると「フー!」と威嚇するような声を出します。嫌なことをされた時は「ピー!」と鋭い声で反応し、怒った時には「ガッガッ!」と力強く鳴くでしょう。
対照的に、ハクビシンの鳴き声は非常に高く「キィキィ」や「キュンキュン」といった音が特徴的です。ハクビシンに関する情報はこちらの記事に詳しく掲載しています!
アライグマ駆除・対策のまとめ
アライグマを遠ざけるための自分でできる対策について紹介してきましたが、それだけでは解決しきれない問題も発生します。とりわけ、薬剤の効果が薄れた際に再びアライグマが戻ってくるリスクを考えると、根本的な対策が重要です。
アライグマは非常に賢く、一度怖がってもすぐに慣れることがあります。そのため、初期の忌避対策が成功しても、長期的な効果を期待するのは難しいのが現状です。
極力さまざまな手段を試しても効果が見られない場合や、自分で捕獲するための資格を持っていない場合には、専門の害獣駆除業者に依頼するのが最も効果的です。
専門の害獣駆除業者の経験と知識を利用することで、安全かつ確実にアライグマの問題を解決することができます。