カツオブシムシの駆除方法と対策!おすすめの防虫剤も紹介
目次
カツオブシムシは、日本国内で広範囲にわたって発生し、衣類を食害することで知られます。
この害虫は非常に強い生命力を持ち、その駆除は容易ではありません。毎年、多くの家庭でカツオブシムシによる被害に頭を悩ませています。
この記事では、カツオブシムシの効果的な駆除方法・対策について解説します。さらに、おすすめの防虫剤も紹介しましょう。
カツオブシムシによる被害!人体の影響とは?
カツオブシムシによる被害や人体への影響を説明します。
カツオブシムシはどのような被害をもたらす?
カツオブシムシの幼虫は、食品や衣類に被害をもたらします。
成虫は主に花の蜜や花粉を食べるため、直接的には人体への影響はありませんが、家の中に卵を産む危険性があるため、見かけたら無視せず速やかに駆除することが大切です。
特に布団や畳などに卵を産み付けられると、幼虫がそこで成長し、さらなる被害を生むことになります。5月から7月にかけてはカツオブシムシの繁殖期で、気温が上がり始めると活動が活発になるため、早めの対策が肝要です。
幼虫はかつお節をはじめ、粉ミルクやペットフードなどの乾燥食品を好みます。その強い顎で包装を破り、中身に侵入することも少なくありません。
また、カツオブシムシの幼虫は衣類にも害を及ぼします。ウール、革、絹などの動物性繊維の服や布製品が特に標的になりますが、汗や皮脂で汚れた化学繊維も被害を受けることがあります。
幼虫はどこから?大量発生の原因
カツオブシムシの幼虫は一体どこから侵入するのでしょうか?
また、大量発生の原因についても探るため、確認すべきポイントは以下の4つです。
洗濯物の付着する
カツオブシムシは特に白い衣類に引き寄せられ、洗濯物によって家に侵入することがよくあります。
彼らは日中に活発に動き回り、洗濯物を外に干すタイミングと重なります。そのため、気づかないうちに洗濯物と共に家の中に持ち込まれてしまうのです。
外出先の服についてくる
外出時には服にカツオブシムシが付着することがあります。特に公園やフラワーパークのような草木が豊富な場所では、気づかないうちにカツオブシムシが衣類に付きやすくなります。。
庭や花壇から侵入する
庭や花壇で草花を育てている方は、カツオブシムシに気をつけましょう。この虫は花粉や蜜を好みますが、知らぬ間に窓から家の中に入ってくることが多いです。
カツオブシムシはとりわけキク科の花を好む傾向があります。具体的なキク科の花としては、マーガレット、タンポポ、アザミ、ヒマワリ、コスモスなどが挙げられます。
カツオブシムシは一匹いたらヤバイ?
カツオブシムシの寿命はおよそ1か月から1か月半程度と短いものの、その間に30〜70個もの卵を産みます。そのため、たった1匹でも甚大な被害をもたらすのです。
カツオブシムシと似ている生物との違い
カツオブシムシと似ている害虫として、シバンムシ、トコジラミが挙げられます。
下の表は、それぞれの特徴を比較したものです。
カツオブシムシ | シバンムシ | トコジラミ | |
体長 | ・ヒメカツオブシムシ:4mm程度
・ヒメマルカツオブシムシ:2.5mm程度 |
2mm~3mm程度 | 幼虫:最小1mm程度
成虫:5mm~8mm程度 |
色 | ・ヒメカツオブシムシ:光沢のある黒褐色
・ヒメマルカツオブシムシ:茶色、白、黒のまだら模様 |
赤褐色や茶褐色 | 幼虫:透明に近い淡褐色
成虫:茶褐色~濃褐色 |
発生時期 | 4月~10月頃 | 4月~10月頃 | 5月~11月頃がおもだが暖かい室内では年中活動する |
主な発生場所 | ・タンス、クローゼット、押し入れ、絨毯など衣類や織物の周辺
・かつお節、煮干しなど乾燥魚介食品の中 |
・乾燥食品の中
・畳や書物の中 |
・ベッド、ふとん、枕など寝具の隙間
・ソファーやイスのカバーの隙間 ・畳の裏や隙間 |
主な被害 | ・綿、絹、羊毛、羽毛、皮革などの繊維質を食害する
・乾燥魚介食品を食害する |
・小麦粉、乾麺、パン、ビスケットなどの乾燥食品を食害する
・木材や書物などを食害する ・食品に混入したフンや卵などを誤食するおそれがある |
・夜間に就寝中の人の皮ふを刺して血を吸う
・刺されると赤く腫れ、激しいかゆみを感じる |
カツオブシムシは衣類を食べるのは幼虫だけですが、成虫を放置すると家の中で卵を産み付け、その結果、大量の幼虫が発生する可能性があります。
一方で、シバンムシは人に直接害を与えることはありませんが、貯蔵している食品を台無しにしてしまいます。シバンムシが混入した疑いのある食材は、食べずにすべて処分しましょう。
トコジラミについては、特にホテルや宿泊施設を利用した際に衣服や荷物に付着して家に持ち帰るケースが多いです。特に海外旅行では持ち込まれる頻度が高いとされています。
自分でできるカツオブシムシの駆除方法3選
自分でできるカツオブシムシの駆除方法を3つ紹介しましょう。どれも手軽で出来ますから
1匹でも見つけたら、即刻駆除することが重要です。手遅れにならないうちに行いましょう。
殺虫剤を散布する
ホームセンターで売られている防虫菊を使ったエアゾールタイプの殺虫剤は、カツオブシムシの駆除に効果的です。
幼虫は殺虫剤に対して抵抗力が強く、殺虫剤の効果は成虫にのみ発揮されると理解しておくと良いでしょう。成虫が卵を産む前に、早めに殺虫剤を使用することが最善の対策と言えます。
バルサンなどのくん煙殺虫剤の使用
カツオブシムシの成虫を駆除するには、くん煙剤が非常に有効です。このくん煙剤は、加熱によって煙を発生させ、その中に含まれる殺虫成分を広範囲に拡散する仕組みを持っています。
ただし、くん煙剤を使用する際には、クローゼットやタンスなどの収納スペースを全て開放することを忘れずに行ってください。
カツオブシムシの対策方法3選
カツオブシムシの侵入を防ぐためには、日常生活でどのような対策が必要なのでしょうか?
ここでは、効果的な防虫剤の使用と、普段から心掛けるちょっとした注意点について紹介しましょう。
防虫剤を使う
カツオブシムシを防ぐためには、シート状や錠剤タイプの防虫剤が効果的です。たとえ現在カツオブシムシの存在が確認されていなくても、予防策として防虫剤を設置することで、今後の侵入を未然に防げます。
市販されている防虫剤の中で特におすすめの製品を以下に3つ紹介します。
大日本除虫菊 KINCHO ゴンゴン ウォークインクローゼット用 3個 無臭タイプ
タンスにゴンゴンは、揮発性の高い成分と強力な殺虫成分の組み合わせにより、特別な処方が施されています。
ウォークインクローゼットのような広めの空間でも十分に効果を発揮しますが、適切な使用方法を守ることが重要です。特に、パッケージの説明書をよく読み、クローゼットの扉は閉めて使用することを忘れないでください。これにより、効果が最大化されます。
- W処方: 高い揮散性と強力な殺虫成分の組み合わせ
- 広い効果範囲: 約2畳分のスペースで効果を発揮
- オープンエッジ構造: 薬剤が効率よく拡散
- 無臭タイプ: 衣類に匂いが移らない
- 空間対応: ウォークインクローゼットにも最適
ムシューダ 衣類用 防虫剤 防カビ剤配合 クローゼット用 3個入
ムシューダ 衣類用 防虫剤 防カビ剤配合 クローゼット用は、防虫成分が約1年間安定した効果を発揮し、大切な衣類を虫から守ります。カシミヤやウールなどのデリケートな素材にも安心して使用可能です。
さらに、防カビ剤も配合しているため、カビの発育を抑え、衣類をカビからもしっかり守ります。
無香タイプなので、衣類にニオイがつく心配がなく、取り出してすぐに着ることができます。
- 防虫成分が約1年間安定した効果を発揮:大切な衣類を、1年間しっかり虫から守ります。
- 防カビ剤配合:カビの発育を抑え、衣類をカビからもしっかり守ります。
- カシミヤ・ウールなどのデリケートな素材にも使用可能:安心して使用できます。
- 無香タイプ:衣類にニオイがつく心配がなく、取り出してすぐに着ることができます。
- クローゼット用:クローゼット内の衣類をまとめて守ることができます。
お部屋の虫キラー ワンプッシュ 約160畳分(40プッシュ) スプレー 無香料 消臭プラス
「お部屋の虫キラー ワンプッシュ」は、50種以上の害虫をまとめて、ワンプッシュで撃退します。
広さ約160畳分(40プッシュ)の容量で、最大効果が2週間続く強力な防虫剤です。
- 50種以上のイヤな虫に効く:ゴキブリ、ダニ、蚊、ハエ、ムカデ、ヤスデ、アリ、ゲジゲジ、チャタテムシなど、50種以上の害虫を効果的に退治します。
- 広さ約160畳分(40プッシュ)の大容量:広範囲を一気に駆除できるので、部屋全体を効率的に虫対策できます。
- ダニよけ効果最大2週間:ダニを寄せ付けず、最大2週間効果が持続します。
- 面倒な事前準備や後片付けが不要:スプレーするだけで使えるので、手軽に虫対策できます。
- 消臭効果も:虫の死骸やフンなどのニオイを消臭し、部屋を清潔に保ちます。
カツオブシが潜む衣類などはこまめに洗濯する
カツオブシムシはホコリや食べかすを好むため、衣類や布製品をこまめに洗うことが大切です。
特に衣類については、使用頻度の少ないものでも定期的に洗濯するよう心がけましょう。
掃除についても、部屋の隅々までしっかりと行い、ホコリや食べ残しを残さないようにすることが重要です。
カツオブシムシの幼虫の餌になりやすい乾物は密閉保存する
カツオブシムシの幼虫が好む乾物は、密閉して保存することが大切です。
特にビニール袋は簡単に破られる恐れがあるため、硬い材質の容器(缶、プラスチック、ガラス瓶など)を利用すると効果的です。
また、多くの害虫は乾燥と低温に弱いため、可能であれば密閉容器に入れた乾物を冷蔵庫で保存するのがベストです。
カツオブシムシ駆除のおすすめ業者3選
料金 | 8,800円 (税込) ~ | 16,500円~ | 記載なし |
対応エリア | 北海道・東北・北陸・関東・関西・東海・中国・四国・九州・沖縄 | 北海道・東北・北陸・関東・東海・関西・中国・四国・九州・沖縄 | 北海道・東北・北陸・関東・東海・関西・中国・四国・九州・沖縄 |
特徴 | ・年間3万件の実績
・最短で即日の駆除も可能 ・徹底的に調査・駆除 |
・現地調査・見積り無料
・安心の料金設定 ・お子様やペットにも安心の駆除方法 ・24時間365日受付対応 |
・現地調査・見積り無料
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受付時間 | フリーダイヤル8時~22時 | 24時間 | 24時間 |
受付方法 | フリーダイヤル・問い合わせフォーム | 電話・問い合わせフォーム | 電話・問い合わせフォーム |
カツオブシムシ駆除のおすすめ業者3選を紹介します。
害虫駆除の料金は、駆除対象の虫の種類や、駆除するエリアの広さ、さらには駆除の回数によって変動します。
ムシプロテックの8,800円から衛生害虫110番の16,500円まで幅があります。
駆除を依頼する前には、まず業者に詳細な見積もりを依頼し、納得のうえで正式に依頼することが重要です。
ムシプロテック
ムシプロテックの基本情報
料金 | 8,800円 (税込) ~ |
対応エリア | 北海道・東北・北陸・関東・関西・東海・中国・四国・九州・沖縄 |
特徴 | ・年間3万件の実績
・最短で即日の駆除も可能 ・徹底的に調査・駆除 |
受付時間 | フリーダイヤル8時~22時・年中無休 |
受付方法 | フリーダイヤル・問い合わせフォーム |
害虫駆除のエキスパートであるムシプロテックは、「迅速・低価格・信頼」を柱にしたサービスを提供しています。特にダニ駆除においては、年間約3万件の実績を誇り、業界最安値に挑戦しつつ高品質な施術を行っています。
初めてムシプロテックを利用する場合、初回限定で1,000円の割引特典がありお得です。
もし、家のどこかにカツオブシムシがいるように感じるが見つけられない、あるいはカツオブシムシを完全に駆除したいと考えている方は、ムシプロテックへ相談してみましょう。
ムシプロテックには害虫駆除に長けたベテランのスタッフが揃っており、最新の機材を駆使して、ダニの発生源を徹底的に駆除します。
衛生害虫110番
衛生害虫110番の基本情報
料金 | 16,500円~ |
対応エリア | 全国 |
特徴 | 現地調査・見積り 無料 子供やペットにも安心の最新駆除24時間365日 受付対応 |
受付時間 | 24時間・365日 |
受付方法 | フリーダイヤル・問い合わせフォーム |
衛生害虫110番では、見積もり、相談、問い合わせ、現地調査がすべて無料で提供され、料金は追加費用なしで16,500円(税込)から利用可能です。
24時間365日、全国どこでも対応しており、カツオブシムシなどの害虫や害獣駆除の際の料金支払いには各種クレジットカードが使用できます。
さらに、駆除作業だけでなく、殺菌・消毒まで丁寧に行うため、カツオブシムシが住み着きにくい清潔な環境を作り上げることが可能です。
害虫駆除110番
害虫駆除110番の基本情報
料金 | 記載なし |
対応エリア | 北海道・東北・北陸・関東・東海・関西・中国・四国・九州・沖縄 |
特徴 |
|
受付時間 | 24時間 |
受付方法 | 電話・問い合わせフォーム |
害虫駆除110番の名の通り、カツオブシムシを含め、さまざまな害虫駆除一筋の会社です。
問合せ累計件数は210万件以上、携帯電話から通話料無料、全国対応です。
24時間365日受付対応可能で、無料診断は最短で30分で行います。
戸建・アパート・マンション・工場・飲食店など建物規模の大小に関わらず、丁寧に施工します。
カツオブシムシ駆除のQ&A
ここでは、カツオブシムシ駆除に関するよくある質問を3つ厳選し、Q&A形式で詳しく解説します。
カツオブシムシの種類は?
日本に生息するカツオブシムシは、2種類です。
ヒメマルカツオブシムシ
ヒメマルカツオブシムシは、白と茶色のまだら模様が特徴的な甲虫です。幼虫の体長は約4~5mmですが、成虫になるとさらに小さくなり、2.5mm程度に縮まります。
幼虫の体は黒と茶色が入り混じり、槍状毛と呼ばれる鋭い毛が生えています。この毛に有害物質は含まれていないものの、鋭いため触れる際は注意が必要です。
ヒメマルカツオブシムシは一度に30~70個の卵を産み、産卵は年に一回です。
ヒメカツオブシムシ
ヒメカツオブシムシは、日本全土で見られるカツオブシムシの一種です。
幼虫の体長は8~9mm、成虫は3~5mmで、ヒメマルカツオブシムシに比べるとやや大きめです。見た目は黒っぽく、模様はほとんどありません。幼虫は全身が体毛で覆われており、特に尾端から伸びる長い毛が特徴的でしょう。
ヒメカツオブシムシは一度の産卵で40~80個の卵を産み、成虫は5月から7月にかけて産卵します。
カツオブシムシの卵とは?
カツオブシムシが産卵する時期は、主に5月から6月にかけてです。蛹の状態から羽化し、約10日以内には産卵を開始します。
その際の産卵数は、種類によって異なります。具体的には、ヒメマルカツオブシムシが産む卵の数は20個から100個の範囲であり、ヒメカツオブシムシの場合は40個から90個です。
カツオブシムシは餌がなくても繁殖が可能です。衣類や乾燥食品がない状況でも生き延び、産卵を行います。
これを防ぐためにも、頻繁な掃除や整理が重要でしょう。
カツオブシムシの蛹や抜け殻を見つけたらどうする?
まず、衣類に付着している幼虫を駆除するには、最適な方法がドライヤーやドラム式の熱乾燥機を用いることです。これは、ベランダで干す代わりに、可能な限り高温で長時間の乾燥を行うことで、衣類に潜んでいる虫を完全に駆除するためです。
さらに、重要なのは徹底的な清掃です。カツオブシムシは繊維ゴミやホコリを餌にするため、家具の裏や棚の上など、目の届きにくい場所も含めて掃除機を掛けることが必要です。
カツオブシムシ駆除・対策方法のまとめ
カツオブシムシの被害を放っておくと、食品や衣類に悪影響が広がってしまう恐れがあります。そのため、正確な駆除方法を理解し、見つけたら早急に対策を講じることが重要です。
成虫に対しては殺虫剤が効果的ですが、幼虫にはあまり効きません。そのため、65℃以上の高温をアイロンや乾燥機で加えることがおすすめです。また、専門の業者に依頼して駆除してもらうのも有効な方法でしょう。
カツオブシムシの発生を防止するためには、定期的な掃除や食品をしっかりと密封して保存することが重要です。日常的に予防策を講じて、大切な衣類や食品をカツオブシムシから守りましょう。